年に 18〜63 隻
財務省の貿易統計で、品目「漁船・水産物を加工したり保存したりする船」の日本の輸出を見ました。
- 2015 年:51 隻・24.79 億円
- 2019 年:63 隻・25.82 億円(11 年でいちばん多い)
- 2022 年:32 隻・48.87 億円
- 2023 年:31 隻・19.63 億円
- 2024 年:38 隻・20.20 億円
- 2025 年:18 隻・7.66 億円
1 隻あたりは、年によって約 3,182 万円(2018 年)から約 1 億 5,271 万円(2022 年)のあいだでした。同じころ日本から出ていったクルーザーの大きさの遊びの船(1 隻 数百万円)より、ずっと高い値段です。
行き先
2015 年から 2025 年の 428 隻の行き先は、次のとおりです。
- ロシア:98 隻(22.9 %・1 隻 約 1,290 万円)
- 韓国:85 隻(19.9 %・1 隻 約 4,821 万円)
- モンゴル:80 隻(18.7 %・1 隻 約 6,110 万円)
- ツバル:70 隻(16.4 %・1 隻 約 8,987 万円)
- ベリーズ:16 隻
- フィリピン:12 隻

ロシアへの漁船は 1 隻あたりが安く、ツバルへの漁船は高い、というちがいもあります。太平洋の島の国(ツバル・マーシャル・キリバスなど)へも、まとまった数が出ています。
海のない国へ、80 隻
モンゴルは海に面していない国です。そこへ漁船が 11 年で 80 隻、合わせて 48.88 億円出ていった、という数は不思議に見えます。最近の 3 年(2023〜2025 年)だけでも、87 隻のうち 44 隻がモンゴルでした。
ただ、海がなくても、船が使われる場所はあります。モンゴルには大きな湖も川もあるので、そこで漁や観光に使われている、という読み方は十分ありえます。一方で、1 隻 6,000 万円ほどの漁船が 80 隻という数は、湖や川で使う船としては小さくない数です。ほかにも、船の籍の扱い(船を登録する国と、実際に使う国がちがうこと)なども考えられます。どれが本当の理由なのかは、私は確かめられていません。
数から言えること、言えないこと
- 日本から出ていく漁船は、年に 18〜63 隻ほど。
- 行き先はロシア・韓国・モンゴル・ツバルが中心。モンゴルの数は、理由を確かめられていない。
- 輸入の漁船は、ほとんどありません(11 年で 4 隻)。日本は漁船を入れずに、出している国です。
- 新しい船か中古の船かは、統計からは分かりません。
出典:財務省「貿易統計」(政府統計の総合窓口 e-Stat・品別国別表・品目 8902)を加工して作成。数はプログラムで集計しました。