クルーザーの大きさの船は、3 年で 352 隻
財務省の貿易統計で、日本の輸出の数を見ました。動力の船(船外機付きを除く・長さ 7.5〜24 m)は、2023 年から 2025 年の 3 年で 352 隻が出ていきました。
- 2023 年:118 隻(1 隻 約 705 万円)
- 2024 年:95 隻(1 隻 約 249 万円)
- 2025 年:139 隻(1 隻 約 295 万円)
同じ大きさの船が日本に入ってくるときは、1 隻あたり約 7,796 万円(2023 年)から約 1 億 3,086 万円(2025 年)でした。出ていく船は、その十分の一から数十分の一の値段です。
行き先はタイと韓国
行き先を国ごとに並べると、タイと韓国で 6 割を超えます。
- タイ:132 隻(37.5 %)
- 韓国:95 隻(27.0 %)
- 中国:28 隻
- アルメニア:27 隻
- 香港:25 隻
- フィリピン:8 隻

1 隻あたりは、行き先で大きくちがう
1 隻あたりの値段は、タイへ行く船が約 73 万円でいちばん安く、香港へ行く船が約 496 万円でいちばん高くなっていました。韓国は約 281 万円、中国は約 316 万円、アルメニアは約 157 万円です。

長さ 7.5 m を超える動力の船が 1 隻 73 万円ほどで出ていく、というのは、かなり古い船か、使えなくなった船が多いことをうかがわせます。ただ、統計には新しい船か中古かの区別がないので、ここは値段からの推測です。
もっと小さな船も、タイへ
長さ 7.5 m 以下の動力の船は、3 年で 973 隻が出ていきました。ここでもタイが 456 隻(46.9 %)でいちばん多く、1 隻あたりは約 27 万円です。アメリカが 142 隻、韓国が 113 隻、フィリピンが 71 隻と続きます。
品目で「そのほかの 7.5 m 以下の船」とされているものは、3 年で 8146 隻とずっと多く、こちらはアメリカが 3160 隻(38.8 %)でいちばんでした。1 隻あたりは約 107 万円です。この品目にどんな船が入っているのかは、統計の名前からは分かりません。
数から言えること、言えないこと
- 日本から出ていくクルーザーの大きさの船は、数では日本に入ってくる船と同じくらいあるのに、1 隻あたりはずっと安い。
- 行き先は、タイ・韓国・中国・香港など、近いアジアの国が中心。
- 一方で、船がどう使われるのか(そのまま乗るのか、部品にするのか)は、統計からは分かりません。
- 輸出の値段は日本を出るときの値段で、運賃と保険を含みません。輸入の値段(含む)とまったく同じ物差しではありません。
出典:財務省「貿易統計」(政府統計の総合窓口 e-Stat・品別国別表・品目 8903.31・8903.32・8903.93)を加工して作成。数はプログラムで集計しました。